みなさんこんにちは。

屋根修理の匠、やねっとの加藤です。

行楽シーズンが間近に迫ってきましたが、

頭が痛いのがガソリン価格の高騰！

最近特に高くなったように感じます。

今週は、ガソリン価格についてのお話です。

①6月から上昇が続くガソリン価格

②背景には原油の国際価格高騰と円安進行

③ちょっとおかしい？　ガソリン価格の内訳

①6月から上昇が続くガソリン価格

広島県のレギュラーガソリン平均価格は、8月28日時点で184.6円。

ガソリン・灯油価格NAVIより（出典：経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査「給油所小売価格調査（ガソリン、軽油、灯油）」）

グラフの青い線が広島県の平均、灰色の線は全国平均です。

上昇の原因は、燃料油価格補助金の補助率引き下げによるものです。

補助金は、従来上限が5円だったものを昨年3月・4月に拡充。

その結果、最大で41.9円（全国平均）の価格引き下げ効果が見られました。

https://nenryo-gekihenkanwa.jp

グラフを見ると分かる通り、補助金がなければ昨年は200円台になっていたのですね。

しかし、その補助金は今年に入って上限が引き下げられ、

6月以降は補助率も下がってきました。

その結果、価格が高騰しているのです。

この補助金、9月末で期限が切れる予定だったのですが、

先日、岸田首相が年末まで延長することを発表しました。

ひとまず安心・・・と言っていいのでしょうか・・・。

②背景には原油の国際価格高騰と円安進行

ガソリンに限らず、燃料油は全て高騰しています。

それは日本だけでなく、海外でも同じこと。

ニューヨークの原油先物価格は、今年の最高値を記録しました。

サウジアラビアの減産が予測され、今後も国際需給が逼迫する見通しなのだそうです。

さらに高騰の原因になっているのが円安の加速です。

3月には1ドル＝130円前後でしたが、今は146円台と大幅に円安が進んでいます。

もし補助金がなくなってしまったら、と考えると怖いですね。

③ちょっとおかしい？　ガソリン価格の内訳

「ガソリン価格の半分は税金だ」という言葉を聞いたことはありませんか？

ガソリン価格には、本体価格に上乗せして

・ガソリン税

・石油石炭税

・地球温暖化対策税

が課せられています。

そのうちガソリン税については

本来のガソリン税（28.7円）に暫定税率（25.1円）が上乗せされています。

これに石油石炭税（2.04円）、地球温暖化対策税（0.76円）を加えると

56.6円が税金です。

さらに店頭価格には消費税が課税されますが、この課税対象は

ガソリン本体価格＋ガソリン税＋石油石炭税＋地球温暖化対策税です。

ガソリン本体が100円の場合、

（100円＋56.6円）×10％＝15.66円

店頭価格172円のガソリンのうち、72.66円が税金です。

ガソリン価格が120円の頃でしたらガソリン本体は52.5円で税金総額が65.5円ですから、

「半分は税金」というのは間違っていないですね。

このガソリン税のうち、暫定税率がいま注目されています。

2010年4月に租税特別措置法第89条に導入された「トリガー条項」によると

レギュラーガソリン1ℓあたりの価格が、3ヵ月連続して160円を超えた場合、

その翌月からガソリン税の上乗せ部分（特別税率）25.1円の課税を停止して、

その分だけ価格を下げる。

というものです。

現在のガソリン価格は間違いなくこのトリガー条項に該当するのですが、

いまだに発動しません・・・。

「聞く力」の岸田首相には、私たちの声も聞いてほしいものです。

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