2022年08月25日
みなさんこんにちは。
屋根修理の匠、やねっとの加藤です。
お盆は、久しぶりに帰省した人も多いことと思います。
当コラムを読んでくださった方からも、ご実家の屋根の修理相談をいただいております。
今週は、瓦屋根の漆喰についてお話しします。
漆喰は、みなさんご存知の塗り建材。
主成分は石灰(水酸化カルシウム)です。
日本建築のイメージが強い素材ですが、海外でも漆喰の歴史は古く、
古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマでも使われていました。
漆喰は、壁材の他、防水や接着の用途でも使われています。
湿度調整や防火を目的とした壁材の漆喰とは異なります。
漆喰が雨風や紫外線に長期間さらされると、劣化してきます。
劣化によって漆喰の接着力が弱まると、瓦のズレが発生します。
ズレの他に、瓦同士の干渉で割れたり、隙間から雨水が浸入して雨漏りが起きたりすることも。
そして、瓦が固定されず浮き上がった状態になるので、台風や地震などの際に落下する危険性も大きくなるのです。
瓦屋根の漆喰が劣化しているときの補修方法は大きく分けて以下の2つです。
劣化した漆喰を取り除き、そこに新しい漆喰を充填していく作業。
屋根の頂上部分の棟瓦を外さないので、補修費用は最小限に抑えられます。
棟瓦を一度取り外した上で、漆喰の詰め直し行い、
充填作業が終わればまた棟瓦を元通りに取り付けます。
劣化が激しい場合に行う工事で、費用も「漆喰詰め直し」より高額になります。
瓦屋根の寿命は長いのですが、土台となる漆喰や葺き土は長期間雨風にさらされると劣化が進みます。
もし不具合が見つかっても、雨漏りなどの深刻な状況でなれば、最小限の費用で補修工事が可能です。
『広島の屋根を守る屋根修理の匠』
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加藤
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