2017年08月25日
今日は屋根修理の時、屋根職人がお客様から質問される、漆喰の話です。
瓦屋根のすき間の白い部分↓↓↓
三日月形の白い部分は面戸(めんど)と言われる部分で、漆喰を塗って仕上げます。
なぜここに、真っ白な漆喰を塗るのか?と思われる方もおられます。
屋根の一番上の部分を棟と言います。
山でいうと尾根にあたる部分です。
棟は両面からの瓦が付き当たる部分です
その上に熨斗瓦(のし)、雁振瓦(がんぶり)を重ね
しっかりフタをします。
この棟をしっかりと支える土台には、棟土が使われます。
土は雨があたると流されてしまうので、漆喰で塗り固め、棟土を守るのです。
漆喰は水をすいますが、土と違い、流れてしまう事はありません。
じゃあ、セメントでいいのでは??というご意見もありますよね。
はい、雨から守るという点では、同じ役割を果たします。
確かに瓦と同系色で目立ちません。
でも、漆喰が選ばれる理由は、、
漆喰は通気するからです。
屋根の下には屋根小屋があり、屋根を支える木がたくさん使われています。
セメントでみっちりとフタをされてしまうと、小屋裏にたまった湿気の逃げ場がなく、
その湿気は梁や棟木に吸収されます。
しっかりと乾燥した強い木で、家を支えてほしいですよね。
漆喰はちょっとだけなら、欠けたりハガレていても、心配なさそうに思いますよね。
しかしながら
雨漏りと同様、見えないところの腐食の原因になります。
漆喰の色が目立たなくなってきたら、
逆にハガレ落ちたりしていないか気にしておいてください。
『広島・山口の屋根を守る屋根修理の匠』
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加藤
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