2023年05月17日
みなさんこんにちは。
屋根修理の匠、やねっとの加藤です。
大型連休中の5月5日、石川県能登地方で最大震度6強の地震が発生しました。
地震のニュース映像で、定点カメラに棟が崩れる様子が映っていました。
ご覧になった方がいらっしゃるかもしれませんね。
今週は、地震で棟が崩れる理由についてお話しします。
いきなり「棟」と言われても、屋根の棟がどこなのか、ご存じでない方も多いでしょう。
瓦屋根の棟はこちらです。
瓦屋根のてっぺんの仕上げ部分です。
壁際の仕上がりの部分も棟と呼びます。
瓦屋根の地震被害は大きく2つに分類できます。
1に関しては瓦屋根が原因ではなく、建物の強度不足が原因であることが分かってきました。
2の瓦屋根の棟部が落ちる被害は、特定の瓦屋根工法において発生しています。
その原因と対策について紹介します。
といった屋根。
特に2は日本瓦屋根で、昔に施工された物件に多くみられるものです。
旧工法では、瓦を葺き土だけで固めています。
見分け方は、屋根の頂点部分に注目です。
このように、頂点部分に緊結線(銅線等)(色は緑、茶色、シルバーなど)が見えるか、確認してください。
緊結線が見えると旧工法の可能性が高いです。
一度、ご自宅を建てた工務店さんや近くの屋根修理業者に屋根点検をしてもらうことをお勧めします!
改修方法としては、棟部だけガイドライン工法に改修するのが良いでしょう。
主なポイントは4つあります。
①冠瓦を躯体に留め付けている。
②左右ののし瓦同士を銅線などで緊結している。
③棟の中に、補補強金物が入っている。
④棟際の瓦を緊結している。
のし瓦・冠瓦は建物躯体に連結されるため、巨大地震の衝撃・揺れに対して、脱落することがないのです。
このほかに、棟部だけ耐震性の高い冠1本伏せに改修する方法もあります。
特徴は
①冠瓦の下に、のし瓦がない。
②(葺き土+しっくい)の代わりに、南蛮漆喰(なんばんしっくい)を使用。
③棟補強金具を入れ、建物と冠瓦を連結。
④棟の高さは低くなり、軽量化も実現。
です。
のし瓦を使用しないため、材料代・施工手間とも減少します。
これからのライフスタイルやご予算によって、さまざまな提案をいたします。
少しでも不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。
『広島の屋根を守る屋根修理の匠』
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加藤
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